更年期ラプソディ

精神年齢が胎児の夫にイライラさせられ反抗期真っ只中の娘に虐げられる日々…更年期の母による涙の手記。


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ポルターガイスト

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食べ残しのチキンナゲットを1つ
冷蔵庫に入れていたのに
朝になったら
空の皿だけ残して消えていた。

 

ここは日本なのに
何故かピンポイントで治安の悪い我が家。

 

『ちょっと!
お母さんのチキンナゲット誰が食べたの!?』

 

『僕じゃないよ。』

 

『私じゃないよ。

泥棒が入って来たんじゃない?』

と真顔で言うモンちゃん。

 

『それはないでしょ。』

 

真夜中に他人の部屋に忍び込み
冷蔵庫の中のチキンナゲットを1つだけ食べて
静かに立ち去る泥棒…

志が低過ぎやしないか?

捕まる可能性を考えると
ハイリスクローリターンにも程がある。


チキンナゲットの1つや2つ
どーでもいーんだけど
二人のうちのどちらかが嘘をついてるのが嫌よね。

 

『お母さんは
これから警察に電話します。

家宅捜査が入るから
指紋が残らないように
今から何も触らないでっ!』

 

両手を広げ
娘の前に立ちはだかった。

 

『チキンナゲットごときで
警察が動く訳ないじゃん。』 

 

ほんの5、6年前なら

『お母さん お願いぃぃ
やめでぇぇえええ!!』

と泣いてすがっていただろうに
母親の茶番をすぐに見破り
氷の様に冷たい目で見つめるだけで
ミニコントに乗っかってもくれない。

 

中学生ってつまんねぇ。 😑

 

私に前澤さんくらいの財力があれば
白衣を着てアタッシュケースを持った
沢口靖子を呼べたのに…
なんか…なんか悔しい。

 

母親の一人ドリフがダダ滑りした後も
早口で次々と仮説を立てる我が家のもう中。

 

『皿から落としたんじゃない?』

 

『落ちてないし。』

 

『お母さんが冷蔵庫に入れた時に
最初からチキンナゲットがなかったんじゃない?』

 

『んな訳ないし。』

 

『お母さんが自分で食べて
食べたこと忘れてるんじゃない?』

 

『……。』

 

母親をアルツハイマーに
したくてしたくて仕方ない様子だが
流石にまだそこまではボケていない。

 

はず。

 

“犯人は饒舌になる”と言う通説を
全身全霊で表現する娘。

 

アンタやん?
食べたの絶対アンタやん?

 

私の中の金田一少年が
じっちゃんの名にかけて
真実を暴きたがった。

 

と同時に

 

確実な証拠もないのに
疑ってはダメよぉ!
子どもを信じてあげてちょうだいっ!!

 

私の中の尾木ママが
ブレーキをかける。

 

相手は反抗期真っ只中、
触るものみな傷付けたい
ギザギザハートの15歳。

逆ギレされたら
面倒臭いことになる。

ここは尾木ママに従っておこう。


私が何も言わないのを良いことに
容疑者Mは興奮気味に語る。

 

『もしかしてポルターガイストかもっ!
この家は時々不思議な現象が起きるんだよ。

 

私が小さい頃にケーキを食べて
食べ残しを冷蔵庫に入れてたのに
次の日の朝、全部なくなってたことがあるしっ!』

 

あ…それ…
タベタノアタシ。

 

下手な事を言って
せっかくのコールドケースを
再捜査されては困る。

墓穴を掘るといけないので 

『そんな昔のこと
よく覚えていたね。』

と褒めてあげてからサラッと話題を変えた。

 

我が家は治安が悪い訳ではない。

 

“頻繁に

ポルターガイスト現象が起きる家”

なのである。

 

解決。👻

 

 

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