更年期ラプソディ

反抗期真っ只中の娘に虐げられる日々…更年期の母による涙の手記。


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不妊治療の闇と光り

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不妊治療を始めたばかりの頃の私は

本を読んだりインターネットで情報収集したり

頭の中は赤ちゃんでいっぱいだった。

 

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ある日ネットサーフィンで見つけた

同じ様な悩みを持つ人たちが集まる

とあるネットの掲示板を読んでいた。

 

ある人が妊婦さんを見ただけで

ナイフで刺したくなると書いていて

とても驚いた。

 

ある人が妊娠したと報告すればそれを妬み

ある人が流産したと報告すれば

妊娠出来ただけマシだと冷たい言葉を投げかける…

 

殺伐とした言葉たちからは

負のエネルギーしか感じない。

 

すぐにその掲示板から去り

二度と覗く事はしなかった。

 

近所に住む不妊治療をしていた友人が

私にこう言った事がある。

 

『不妊治療は失敗すると

身も心も財布もボロボロになるのよ。』

 

私自身も妊婦さんや赤ちゃんを見ると

泣きたくなくても

悲しくて涙が出てしまう時があった。

 

何度も辛い治療を繰り返したら

心身ともに病んでしまうだろうし

その上に経済的打撃を受けるのは大きなストレスだ。

その様な状況にいると掲示板の人たちの様に

人を妬んだり憎んだりする感情を持ってしまうのは

人間の持つ当たり前の心理なのだろう。

 

幸い私は一度の顕微授精で

妊娠する事が出来たので

とても幸運だったと思う。

 

安定期に入った時に

日本人の友人から

同じ教会に通う白人の女性エイミーを紹介された。

 

エイミーは30代の

ショートカットのハツラツとした女性で

いつも優しい笑顔で私に接してくれた。

 

彼女は会ったばかりの私の為に

ベビーシャワーを企画し

友人を集めてパーティを開いてくれたりと

とても親切にしてくれた。

 

モンちゃんが産まれた次の日の朝、

私の病室のドアがノックされ

一人の女性が入って来た。

 

エイミーだった。

 

エイミーは

私に簡単な英語を使って

モンちゃんが今どんな状態かを説明してくれた。

 

私はなぜ彼女がここにいるのか

頭が混乱していたが

そう言えば誰かがこの病院で

同じ教会に通っている女性が

二人働いていると聞いた事があったのを思い出した。

 

その一人がエイミーだった。

 

彼女はNICU(新生児集中治療室)で

働いていて

モンちゃんの一番最初の担当になり

モンちゃんのお世話をしてくれていたのだ。

 

『あなたの赤ちゃんは

とても強い子だから

何も心配はいらないわ。

だから安心してね。

数日したら退院出来るはずよ。』

 

彼女はゆっくりと何度も

『心配しないで。』と言って

優しく励ましてくれた。

 

そして私に封筒を渡して笑顔で去って行った。

 

封筒の中には

“出産おめでとう”

と彼女からのメッセージが書かれたカードが入っていた。

 

NICUは24時間体制なので

沢山の看護士さんが働いている。

 

その中で一番最初にエイミーが

モンちゃんの担当になってくれた事が嬉しかった。

 

退院後にエイミーを紹介してくれた友人に

彼女がとても親切にしてくれた話しを伝えた。

 

友人はエイミーはとても素晴らしい女性だと言った後にこう付け加えた。

 

『彼女はね、赤ちゃんが欲しいのに出来なくて

もう10年以上不妊治療を続けているのよ。』

 

私は友人の言葉に衝撃を受けた。

 

エイミーは自分の職業にNICUで働く事を選んだ人だから

赤ちゃんが大好きなのは間違いない。

 

不妊治療を続けながら

どんな思いでNICUで働いているのだろう?

 

彼女はどんな思いで私と接していたのだろう?

 

沢山辛い思いをし

涙を流す事も何度もあっただろうに…

本当に本当に

彼女は何て素晴らしい人なんだろう。✨😭✨

 

エイミーのクリスチャンとしての模範を通して

多くの事を学んだ。

 

試練を受ける時に

悲しみ、苦しみ、妬み嫉みに支配されたまま

闇の中にとどまる人もいれば

彼女の様に自分がどの様な状況にいても

光を見出し愛を行いで示す人もいる。

 

彼女の大きな愛に触れた私は

今度は自分が大きな愛で

人に接しなければならないのだと思う。

 

私はまだまだ未熟で

“こうでありたい理想の自分”と

“頭ではわかるけど

感情がついていけない自分”との間で

ジタバタもがく毎日だ。

だって世の中って

理不尽な事だらけなんだもーん。(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

 

ってな感じで

まだまだ修行が足りない私だが

病室のドアを開けて入って来た瞬間の

エイミーの輝いた笑顔と

彼女の愛と優しさを

これからもずっと忘れないでいようと思う。

 

💗💗💗

 

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